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富める日本ながらも貧しい住居  

2018年3月23日「金曜日」更新の日記

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 人間の生活は、フローとストックという言葉で分類してよいと思う。 この場合フローとは、賃金・年金・社会保障などのお金に関わる要素、ストックとは住宅・街・自然など、広く生活空間全体を指している。  戦後の日本はフロー、特に貸金だけを重視してきたが、これは非常にアンバランスなことだといわねばならない。 人間が生活してゆくうえでは、フローもストックもどちらも大切であり、これがバランスよく満たされてこそ生活が支えられる。  日本の現状をみてみると、賃金はかなり上がってきたが、住生活は全体として非常に貧しい。 建物の粗悪化、過密化、遠距離通勤、重い住居費負担等々が進行している。 過密住宅(雑居ビルとはよくいったものだ)での火事が毎日のように新聞紙面をにぎわしている。 そのようにして焼け出され住まいを失ってしまった場合、多少の賃金や保険が何になるだろう。 国民が売上税には 猛反対しながら、住居と住宅政策の貧困について立ち上がらないのは、やはり日本人の住意識を表わしているといわざるをえない。  フローはストックを充実させ、よくしていくためのものであるべきだと私は思う。 だが、現実はそうなっていない。 貧弱な住宅に住みながら高い賃金をもらっていても、それは豊かな生活とは言いがたい。 「ニューズウイーク」の87年6月11日号でも「『豊かな社会』の虚像と実像」と題し、″富める日本の貧しき民”の実態を報告している。  こういうことをいうと、必ず次のような反論がでてくる。 「日本の住宅は平均的にはかなり広くなった。欧米の水準に急速に近づきつつある」と。 確かにそういう兆しはみられる。だが、住まいの本当の問題はそういう外見によりも中味にある。  住まいは生命の安全と健康と人間らしい生活(人権)を守り、子どもから老人までが日々快適に暮らすことのできる生活の器でなければならない。建物だけでなく、周辺の居住環境が良好で生活施設が整っていなければならない。 単に自然や物的な環境だけでなく、気心の知れた人たちと一緒に楽しく交流し合えるコミュニティーが必要である。 ローンや家賃の負担が家計を圧迫しないことは不可欠の条件だ。  人々が必要とする住まいの条件は、共通している要素もあれば、ジェネレーション、職業、性別、所得階層、住まいに対する考え方によって違う面もある。個人差もある。  たとえば、中学生ともなれば個室が欲しくなる。だが、まだ幼く家族と一緒に寝起きしたいと思っている幼児に個室を押しつけたら、精神的に不安定な状態に陥ってしまうことがある。  引っ越しは独身や新婚時代には楽しみのひとつであるかもしれない。だが老人になってからの引っ越しは「死ね」と言うのと同じである。年をとってからの引っ越しで、ウツ病になったり大ケガをしたり死んだりする人は多い。  郊外の建て売り住宅を買って、家が広くなった、環境がよくなった、空気がおいしい、と喜んでいる奥さんがいる。 それは結構なことだが、往復四時間以上もの長時間通勤を強いられる勤労者への影響は、計り知れない。 はじめのうちは喜び勇んで会社へ通うが、やがて疲労が蓄積する。 その一方で、ローン支払いのために収入をふやすべく残業を続ける。 そのあげく病気になるというケースが少なくない。  EC(欧州共同体)は日本の住宅を「ウサギ小屋」だと批判したが、その問題の真の所在は、単に住宅の狭さや過密居住や汚い街といった物的・空間的な面だけでなく、住居が本来果たすべき、健康、福祉、教育、文化等の面での役割を果たしていないところにあるとうけとめるべきであろう。 そうでなければ、内需拡大の掛け声のもとに建設戸数をふやしたり、床面積を大きくしたりすることを住宅政策の中心課題とする現在の風潮から脱却できず、私たちの住宅を改善するという本当の課題は見失われてしまうだろう。 家に住む人、持ち家の人、借家の人、住宅ローンを借りている人、これから借りようとしている人、住宅に困っていてなんとかよくしたいと努力している人、住宅に不満はないと考えている人、子どものいる家庭、老人のいる家庭、今から引っ越しを計画している人、自分の住まいのことで頭がいっぱいの人、社会的に日本の住宅事情を改めないと個人の住まいもよくならないと考えている人等々。すべての人に自分の住まい、日本の住まいはこれでよいのか、仮に今はよくても将来はどうなのか。

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